【介護旅行】一泊二日で蓼科・諏訪旅行(お宿編)
(「一日目編」からつづき)
諏訪湖近くのお宿「しんゆ」で、チェックインを済ませてお部屋に行くと、素晴らしいお部屋!
ベッドはリモコンがあり、昇降させることができます。
トレイは手すりが両方にあり、スペースも広々。
お風呂は手すりがしっかりとあり、湯船も腰を掛けられるスペースがありました。
あと、何より諏訪湖を展望できる窓からの眺めが最高でした♪
旅行前に伺っていた平田先生からのお話で、毎晩花火が打ち上げられるとのことでしたが、お宿の方からも20時30分より打ち上がるので、それまでにお部屋に戻れれば、お部屋から眺めることができますよ、と!
お食事が19時からということで、少しピッチをあげて頑張りましょうとお声をかけて、早速食事場所へ。
半個室になっているお部屋に案内。
向かいになっている席を横にしてもらい、また頼んでいた桶と水、調理用鋏等を確認。
さあ、ここからが腕の見せ所です。
- すり鉢に料理を入れる
- 調理鋏で刻む
- すりこぎ棒でする
- 必要に応じてとろみ剤を入れる
- すり鉢とすりこぎ棒、調理鋏を洗う
- 洗ったものの水滴をティッシュ等で拭き取る
お肉、海鮮、野菜、揚げ物、焼き物…
一品一品、この作業を繰り返していきます。
本当に不思議なことに、普段はとてもむせこんでしまうツヨさんも、この作業を経た食事はむせることが本当に少ないのです。
今回、お昼が少し早かったのと少なめだったこともあってか、ほぼ完食。
いや、ツヨさんが89歳ということが、正直信じられません(笑)
しかも1時間ちょっと、20時15分ぐらいに食事が終わりました。
花火の時間も間に合います。
お部屋に戻って、まずはお薬を飲んでいただきます。
電気を暗くして、カーテンを全開に。
いまか今かと待っていると、ヒュ〜という音と共に、大きな花火が上がりました。
「おお〜!」
という声をあげられながら、花火をご覧になるツヨさん。
「本当に久しぶりだよ」
しみじみとおっしゃいます。
15分程度、さまざまな花火が続き、そして終わりました。
ちょっと寂しい…
そこから、お風呂の準備を始めます。
お食事してから1時間程度と考えて、21時10分過ぎからを予定。
自分自身がまず入浴介助の服装に着替えます。
シャワーチェアを設置し、タオルと着替えを用意。
湯温を確かめ、水を入れて温度を調節。
バイタルをはかり、事前にトイレにお連れします。
洗面所にて着脱介助をし、立ち上がられたタイミングで車椅子にバスタオルを敷きます。
そのまま体を洗う場所にお連れして、シャワーチェアへ移乗。
頭から洗うのをお手伝いし、ご自身で洗えるところは洗っていただきます。
よく流してから湯船の横へ。
階段の手前で車椅子を停め、浴槽の手すりを使って移動。
浴槽の湯船に腰掛けてもらいます。
それから一足ずつ、浴槽を跨いでもらい、浴槽の中へ。
チャポーン
とても気持ちよさそうに過ごされます。
そろそろ、というときにお声がけし、入った時と逆の順序でお手伝い。
出たら、体をお拭きし、着衣のお手伝い。
入れ歯を外してもらい、うがいをしてもらってから、ベッドサイドへ。
移乗をお手伝いし、寝心地を確認。
これで初日は無事終了。
私も食事介助道具の清掃や入れ歯の掃除、自身の風呂など済ませてお休みなさい。
※夜間は一度、排泄の介助とお口を濯ぐお手伝いをしました◎
(「二日目編」へつづく)







