ケア付き介護タクシー代表ブログ
故人を偲び、後生を慈しむ
こんにちは!代表の小澤です。
九月に入り、天候が今一つの日が続いていますね。台風に加え、突発的な大雨が近年増えておりますので、お気をつけてお過ごしください。
さて今日は、8月中に対応させて頂いた冠婚葬祭でのお仕事についてお伝えします。
80代のトシさんは今夏、脳梗塞で入院され、目下、県内の病院にてリハビリに励まれています。インターネットを通じて当社のことをお知りになった娘様より、トシさんの奥様の一周忌があり、鴻巣の会場までお父様を連れていきたいが可能かとお問い合わせがありました。
脳梗塞の影響から、視力が安定しないことや、思うように体が動かないこと、不随意に体が動くことがあるなど、いわゆる高次脳機能障がいがあること。
また、立位はとれ、歩行の訓練もされているものの、一人で歩行は困難。
食事の制限はないが、ものをつかむ動作などもまだリハビリ中ではあるとのことでした。
当社のほうでは、問題なく対応ができることをお伝えし、リクライニング車いすをご利用いただき休めるような工夫をされることをお勧めしました。その後、ご体調やお体の状況について、何度かメールやお電話で連絡をやり取りさせていただき、ドクターからも許可が出たとのことで、正式にご依頼いただきました。
当日、入院されている病棟までお伺いしたところ、娘様と車椅子に乗られたトシさんご本人がナースステーション前でお待ちでした。
ご挨拶をして、当社のリクライニング車いすに乗り換えていただきます。乗られている車いすを横付けして、移乗先の車いすにつかまってもらいながら移乗していただきます。思っていたよりも、しっかりと立位がとれることがわかりました。またお言葉もしっかりされていて、意思疎通もしっかりととることができる様子もうかがえました。
玄関わきの駐車スペースに停めておいた当社の車に乗り込みます。道中は歓談しながら車を走らせます。天気のことから始まり、ご出身、お仕事、お好きだったことなどなど。また、本来参加予定だったご親族が、大雨の影響で参加できなくなったことも、お話してくださいました。
この日は思っていたよりも車が多く、一時間より少し時間がかかって鴻巣の法要会場に到着しました。
トシさんのお孫さんが、飼い犬を抱えてお出迎えしてくれました。一周忌の法要は始まっており、到着してまずはネクタイと上着の着用をお手伝いします。会場内に入り、早々にご焼香を済まされます。その後、導師の方による読経、お話と進み、納骨へ。
墓石まで移動される際にお手伝いします。坂道はバックで走行し、段差はティッピングバーを使い介助します。墓石の一番近くまで移動していただき、そちらで再び読経と焼香が始まります。やがて、すべての法要が終わりました。
「やっと済ませられたな…」

墓石に掲げられた奥様の遺影を見つめながらお話されるトシさん。この日のためにリハビリを頑張ってこられたとのことで、感慨深いものがあったのでしょう。
その後、トシさんが集まってくれた方々を労いたいと、法要膳をご用意されておりました。恐縮ながら、私の分もご用意いただいており、トシさんのお隣にてご一緒させていただきました。
「今日はお忙しいなか、このように集まってくださりありがとうございました」
立ち上がってお話されるトシさん。感謝の言葉をいくたびも重ね、またお願いしますとお話を結ばれました。法要をされた導師の方から、「故人を思い出し、新たに交流すること」とお話がありましたが、トシさんからは亡くなられた奥様のことについて様々お話をしてくださいました。トシさんがお仕事で独立されてから色々手伝ってくれていたことや、一緒によく旅行に行かれていたこと。旅行に行った次の日の午後、急に倒れられ、そのまま意識が戻らずに一週間後に亡くなられたこと…。一年が経ち、お気持ちの整理はついておられるご様子ですが、やはり少し寂し気ではありました。
本来、県外から来られるご予定だった方々が急遽大雨の影響で来られなくなったとのことで、お膳が4つほど余ってしまっていました。お膳は、前菜に椀、お寿司、すきやき、デザートまでついたフルコースに近いおなか一杯の内容。残った膳を20代(?)食べ盛り(?)と思われるお孫さんが、一生懸命分けて召し上がっているのを、トシさんは笑いながら声をかけて嬉しそうに見つめておられました。
お食事も済み、出発前に着替えとお手洗いをお手伝いします。「脱健着患(だっけんちゃっかん」という言葉が介護にはありまして、脱ぐときは健康な側から、着るときは麻痺が残る側からという意味で、そのように手伝います。お手洗いも、掴まる場所をお声がけしたり、座る場所に誘導したりとお手伝いしました。
再び車に乗り込みます。法要に参加されたご家族に見送られながら出発。
「また、よろしくおねがいします」
先のことを考えておられるご様子のトシさんでした。
道中、目を閉じられることなく、同乗されたご長女と種々お話されていました。以前ご自身で運転されていた時の風景と比較されたりもしていました。
一時間少々で到着。当社のリクライニング車いすから病院の車いすに乗り換えていただき、お別れとなりました。この日、戻られたあとも早速リハビリがあるとのことで「リハビリ頑張ってください」とお声がけさせていただきました。
真心こもった行事へご一緒させていただき、大変にありがとうございました。またのご利用をぜひ、お待ちしております。