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詩を読む(中原中也)

今回は普段とちょっと毛色の違うお話です。

寝る前に詩集を読んでいます。
2~3編ですが。
それを積み重ねて本年一冊目を読み終えました。

読んだのは『中原中也詩集』です。
「詩作品は詩人の人生観、世界観の全的な表現であるべきだ」
という中原中也の作品は、自分が理解できるものばかりではありませんでした。

けれども、心に残った作品がいくつかありました。
今回はその中から1つを載せさせて頂きます。

幸福

幸福は厩の中にゐる
藁の上に。
幸福は
和める心には一挙にして分る。

頑なの心は、不幸でいらいらして、
せめてめまぐるしいものや
数々のものに心を紛らす。
そして益々不幸だ。

幸福は、休んでゐる
そして明らかになすべきことを
少しずつ持ち、
幸福は、理解に富んでゐる。

頑なの心は、理解に欠けて、
なすべきをしらず、ただ利に走り、
意気消沈して、怒りやすく、
人に嫌われて、自らも悲しい。

されば人よ、つねにまづ従はんとせよ。
従ひて、迎へられんとには非ず、
従ふことのみ学びとなるべく、学びて
汝が品格を高め、そが働きの裕かとならんため!

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