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認知症ケア

こんにちは、梅本です。
ご家族を介護している時に、認知症の症状で困ったことはありませんか?
時に専門家である介護士でさえも、困ったり迷ったりする認知症のケアですが、
どういったケアがいいのかについて、今日は書かせていただきます。

どのような介護をするのがいいのか―
考え方は人それぞれあると思います。
その中でも「自分自身が実践してみたい」と思う方法で介護さている、
「あおいけあ」という事業所を、ご紹介させていただきます。

今回読んで参考にさせて頂いた本がこちらです。

一般的に認知症は、「物事を忘れていき、できないことが増えていく」
というところまでは知られていますが、記憶にいくつか種類があり、
どういう記憶からなくなっていくかという記憶を失っていく順番があることは、
あまり知られていないと思います。

記憶には長期記憶と短期記憶があり、その中でも長期記憶は4つに分けることができます。

◦意味記憶:言葉の定義、固有の名詞、一般的な法則などについての知識や情報
◦エピソード記憶:自分が過去に経験した出来事や思い出など
◦プライミング記憶:他のことを想起するきっかけとなる記憶
◦手続き記憶:手順を意識しなくてもできる、習得した技能や動作に関する記憶

この中で、認知症になることで壊れやすいのが、
短期記憶、意味記憶、エピソード記憶です。
逆に壊れにくい記憶が、プライミング記憶、手続き記憶です。
日常的にあまり意識しないで行っている、動作に関する記憶が壊れにくいものとなっています。
認知症ケアをする際には、このプライミング記憶、手続き記憶が重要となります。

次に認知症ケアはどのように行うかです。
認知症ケアで苦労してしまうのが多いのは「問題行動」です。
例えば認知症の方がトイレに行きたいなどと感じて、何かしたいと思い動きだしますが、
その不快感(トイレに行きたいという感覚)の解消方法がわからず、
最終的に弄便や徘徊など、一般的にいう問題行動に繋がっていきます。
問題行動はつまり、困ったことを解消することでなくなるのではないかと思います。

その困ったことを解消する方法として、「あおいけあ」の介護をご紹介させていただきます。
デイサービスに通っている、また介護施設に入所されている多くの方は、
やることがなかったり、やりたくても道具や場所が違うからできなくて困っていると思います。
例えば、決められた時間に決められたことしかできなくて、
そのほかは「テレビでも見てください」「折り紙してください」など言われても、
途中でなにかほかの事を、やりたくなると思います。

認知症の方も同じで、やることがなければ、
趣味や掃除、洗濯、料理などできる仕事を探したりして、
自分の役割を探したりします。

けれど、そういったことを私たちがやるのは手伝いになりますが、
認知症の方がやると、余計な事やお節介などといわれてしまいます。
そうするとやる事がなくて困り、いろいろな問題行動に繋がってきます。
それを防ぐために「あおいけあ」では、認知症の方も関係なく各々に、
役割を与えその人自身の、居場所作る自立支援を行っています。

例えば、昔料理人をやっていた人は包丁を持つなり手際よく料理を始めたり、
庭師をやっていた人は枝切バサミを持つとテキパキと枝を切り始めます。
自分の使っていた道具と違うからできないとあれば、
その人に合った道具を用意すればやってくれると思います。

このように頼まれごとをされて、嫌がる人は少ないのです。
むしろ自分にもできることがあると、喜んで手伝ってもくれます。

こういった形で認知症の方が困らない環境を作ることで、
結果的に問題行動が少なくなるのです。

包丁やハサミなど持たせると危ないと、怪我をするリスクを避けようとしますが、
自分たちが生活をしていても、そういったリスクはずっとついてまわると思います。
先ほど書いた内容のようなことをするのは、危ないことがありますが、
そのために我々介護士がいて、危なくないように見守ったりするのです。

介護のやり方は、それぞれ違うと思いますが、
介護を受けるその人の立場になって考えることで、良い介護ができるのだと思います。

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