褥瘡ケアについて
こんにちは!梅本です。
今日は、褥瘡について学んだのでお伝えさせて頂きます。
褥瘡の話に入る前に、まず、介護にとって大事な前提を確認させて頂きます。
それは、
認知症の方も手足がマヒしている方も、
生活の主体として、
「自分らしく生きていく」ということを前提において、
介護は考える
ということです。
その方法論は特別なことの中にではなく、「当たり前のなか」にあります。
例えば、お年寄りの場合、食欲がない、食事が食べられないとなれば、
チューブをつなぎ、胃に直接、食べ物を流し込むといったことをします。
我々若い人が病院にいって、
「食欲がないのでチューブをつないで、食事を流し込めるようにしてください」とは、
ならないと思います。
お年寄りも、若い人がやっている「当たり前のなか」から、
生活の基盤を見つけて介護することで「自分らしく生きていく」ことが、
実現できるのだと思います。
それでは褥瘡の話に入りますが、始めに書いた通りに「当たり前のなか」から、
褥瘡のできない理由を探してみます。
まず初めに褥瘡のできる原因から考えます。
寝ている時や座っている時など、
同じところに圧力がかかり続けると、皮膚や筋肉の血管が締まり、
栄養が行きわたらなくなり、褥瘡ができます。
次に若い人に褥瘡ができない理由をみていきます。
それは、寝ている時には無意識のうちに寝返りをしたり、
座っているときには定期的に体の位置を変えたりして、
同じところに体重が掛らないようにしているからです。
寝ている時や座っている時にゴソゴソ動くのは、
とても重要なことだったのです。
介護しているとつい、
「動かないでください」と、言ってしまう場面があるかもしれません。
しかし、動くと危ないのであれば、動いても安全な環境を作ることが、
大切なのだと思います。
動きを引き出すのが、褥瘡ケアで必要不可欠なのです。
次に、褥瘡ケアの中で重要な点ですが、それはマットレスや車イスで使っている、
クッションなどの通気性です。
エアーマットなどが病院ではよく使われていますが、
ビニール製のような通気性が悪い物だと褥瘡ができやすく、
褥瘡ケアにはかえって悪いのです。
マットレスやクッション選びの基準は、通気性で選ぶのが良いと思われます。
このように、褥瘡ケアは、特別なことをまず考えるのではなく、
できる原因を我々の日常と比べてみて、
そのあとに解決策を考えるようにすることが、
褥瘡をつくらないケアにとって大事なのだと思いました。