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ケア付き介護タクシー代表ブログ

羽田空港へ結婚式に(道中編)

こんにちは!代表の小澤です。

先日、結婚式の付き添いでご一緒させていただいたエピソードをご紹介します。

最初、会社の「お問い合わせ」と電話にて、息子さまからご依頼がありました。

「認知症のある父を、孫の結婚式に参加してもらいたいと思っているのですが、可能でしょうか?」

少しお話を伺うと、現在さいたま市内のグループホームに入居されており、そちらから結婚式の会場までお一人でお連れして、挙式に参加してから、またお一人でグルプホームまで戻られる、という内容でした。

挙式の会場が「羽田空港」でしたので、車での距離は片道約1時間半程度。
認知症があり、話は通じるが、内容をすぐに忘れてしまうとのこと。
トイレなどの失敗もする可能性があるのですが、大丈夫でしょうか、と。
また、足が弱く長時間は歩けないとのこと。

おおよそトイレは2時間間隔なので、出発から会場までは車で大丈夫そうであること。トイレを失敗しても着替えや交換するリハパンがあれば大丈夫であること。また、お話を忘れてしまうことは全く問題ないこと。車椅子を積み込んで当日ご利用いただけることをお伝えしましたところ、正式にご依頼をいただきました。

その後も、お着替えの場所や長距離車椅子をなど、事前に打ち合わせをし、グループホームで着替えをされてから出発されることに決まりました。

当日、息子さまより、「空港近くの駐車場は2時間待ちになっています」とご連絡がありました。どこか違う駐車場を探す必要があると教えてくださいました。

13時に施設にお迎えに。
「しゅう爺」
お孫さんたちからそう呼ばれていたので、このブログでもそのようにお呼びさせていただくことにします。しゅう爺さんは、ピシッとされたワイシャツに、アイロンのかかったスーツのズボンを着られていました。ネクタイと上着と革靴は、近くに着いてから着ましょうということで、荷物を車に積み込んで、いざ出発!

道中、自己紹介から始まり、出身地、昔のお仕事、好きだったことなど、さまざまなお話をしながら車を走らせました。北海道ご出身で、昔は鉄道の運転手だったそう。最初の頃はまだ蒸気機関で、このぐらいの季節は暑くて敵わなかったとお話されました。

「今日はどのような要件で出かけるんでしょうか」

と何度かご質問があり、お孫さんの結婚式のために羽田空港まで行きます、と何度かお伝えしました。

首都高から「空港中央」まで、大きな渋滞もなくつきました。およそ1時間20分程度。インターチェンジを降りたところ、駐車場は大渋滞。2時間待ちの看板。

第1ターミナルが式場だったのですが、仕方なく第3ターミナル方面に車を走らせました。すると、第3ターミナルの直通駐車場もいっぱい。仕方なく、他を探すこととし、やっとこさ第3ターミナルから少し離れたところに見つけました。この間、およそ30分。しゅう爺さんも、少しそわそわする気配がありましたが、駐車場に着いたことをお伝えすると、ご安心いただいたようでした。

しゅう爺さんに革靴を履いていただき、車椅子に乗りかえて、上着を持って、式場へ出発です。

駐車場から第1ターミナルまでは歩くとおよそ25分。この日は非常にいい天気で、外は暑い。しかもトイレに行かねば、そろそろ時間的に怪しい。ということで、第3ターミナルからモノレールに乗っていくことにしました。

駐車場から歩いて10分ほどでモノレールの駅に繋がる大きな建物に到着。まずは近くのバリアフリートイレに。無事に用を足したあと、自動販売機でお水を購入し、少し水分補給をしていただきました。その後、羽田空港第3ターミナルまで10分ほどさらに歩きました。

「なんか見たことあるなあ」

と、しゅう爺さん。もしかすると、こちらから北海道に行く際に、乗られた事があるのかもしれないですねとお話しながら歩いて行きました。行く途中にある「JAPAN」っぽいお店にも、興味を持たれていました。

モノレールの駅へ着き、切符を購入。駅員さんが話しかけてくれて、乗り込む際のお手伝いが必要ですか、と声をかけてくれました。駅を車いすの方と利用する時、本当に駅員の方は親切にしてくれるなあと感心してしまいます。ただ、今回は大丈夫だったのでお断りしました。

モノレールに乗り込み、2駅で第1ターミナル。途中は海が見えたり、開放感ある景色が広がっていました。窓から、しゅう爺さんも眺めていました。

第1ターミナルに到着し、エレベーターを使って改札窓口へ。その後、挙式会場までは、さらに空港のエレベーターで上に上がっていきます。空港の一番高い階でしたが、こんなところに挙式会場があるなんて知らなかったです。

(挙式編へつづく)

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