【介護旅行】那須高原に一泊二日(二日目編)
前回はお宿でのご様子をお伝えしました。
十時半過ぎにお宿を後にして、向かったのは藤城清治美術館。藤城清治さんは、100歳を超えた今も、お元気に創作されている、ウルトラスーパーな方です(笑)影絵の創作で有名で、一度は目にしたことがある、特徴的な絵を描かれます。
ご依頼いただいた堂本さん(仮名)は、食べることも楽しみですが、美術館などにご興味もあり、各地行った際にお寄りになっています。
事前に調べたところ、美術館のすぐ前に、車椅子用の駐車スペースがあるとのこと。坂を登るようにして上がっていくと、第二駐車場の奥から細道に入れました。砂利道になっていて、少し揺れながら降っていくと、車椅子駐車場の目印があり、そこを降っていきます。
少し広めの車椅子用の駐車スペースがありました。2台分ぐらいでしょうか。こちら、切り返しもできて、頭から出ることもできる広さがありました。
そこからスロープになっている坂道を車椅子で下ると入り口が。
美術館では、普通の絵もありましたが、おおよそは影絵。作品の内容も、「グリム童話」「聖書」「東日本大震災」「宮沢賢治の童話」「大曲の花火大会」などなど、盛りだくさん。
中には、絵の前に水が貼ってあって、水面にその絵が映って反射も楽しめるものや、さまざまな影絵をPCで制御しながら投影し、アニメーション仕立てにしているものもありました。
とっても楽しい雰囲気でした。比較的、女性の方が多かった気もしますが、絵が好きな方はどなたでも楽しめると思います。
バリアフリートイレも完備されていて、しっかりと広さがあり、介助がしやすかったです。
お土産の場所では、堂本さんも、何枚か気に入った絵の絵葉書を購入されていました。
時計をみると12時近く、お昼時です。こちらから声をかける前に「ご飯にしましょう」とご本人からお声がけいただきました。朝ごはんもお代わりしたのに、すごい食欲です(笑)
事前にサーチしていた、柔らかそうなフレンチトーストを提供してくれる「Iris bread&coffee」に向かいます。黒磯駅の目の前、那須塩原市の図書館の目の前にあります。
少し混んでいたので、外で待つことにしました。朝方までの雨が嘘のように晴れてきました。そうなると那須塩原でも、正直暑いです。。。
まもなく、中の席が空き、フレンチトーストとドリンクを注文。美味しそうなのがきました!
これにさらにメープルシロップをかけてあげると、かなり柔らかく、食べやすくなります。飲み込みが心配な堂本さんでも問題なく、美味しく召し上がっていました。持っていったスプーン&フォーク「TASTE」をお使いいただきましたが、柄の長さがお箸のようで、お皿を持ち上げがり動かしたりする力がない方も、召し上がりやすいと思いました。大きさも一口大になりますので、つまりの心配も少ないですよ。
こちらのお店にはバリアフリートイレはないので、目の前の図書館にてお借りしました。中に入ってみると、雰囲気の良さに堂本さんと一緒に驚きました。
素敵な図書館でした♪
その後、晴れてきたので、いい景色でも見ましょうと、もう一度山を登ります。「恋人の聖地」と言われる眺めのよい場所まで行くと、何とまた曇ってきてしまいました。結果、恋人はおろか、よい景色も見られず、見られたのは数多くのトンボのみでした(泣)
気を取り直して、帰り道、お土産を購入。一日目で寄った、しらさぎ亭の別邸にある「チーズガーデン那須本店」に。施設のケアマネジャーさんから、チーズケーキでしたらきっと食べられますよと太鼓判をもらっていた堂本さん、ホールケーキをバッチリ二つ購入されました!スタッフさんにもと、いくつかクッキーを買われました。
最後、こちらでチーズケーキと飲み物をいただき、トイレ休憩をして帰路へ。それほど混んでいなそうでしたので、休憩なく、二時間弱で到着しました。
旅のご様子を施設の方にお伝えし、堂本様ご本人にも挨拶して、失礼しました。大変にありがとうございました。またのご利用をお待ちしております!