【介護旅行】那須高原に一泊二日(お宿編)
一泊二日で那須高原に泊られた介護旅行の続きです。(準備編、初日編はこちら)
お宿「蜻蛉の月」に着くと、ご本人がまずトイレに行かれたいとのことで、お部屋に案内していただきました。早速トイレに向かうと、便座のところに手すりを用意してくださっていたものの、トイレの入り口に車椅子が入らない。。。少し距離があるので、介助して座っていただきました。
毎回これだと大変そうだな、と思い、何か使えそうな道具を物色。こちらのお宿は、なんとシャワーチェアをお宿で用意してくださるので、当社が用意したものが一つ余ります。それを斜めに置いてあげると、ちょうど良い手すり代わりになりました。
これで、以降の介助もだいぶ楽になりました。
トイレに先に行かせてもらった流れで、お部屋でチェックイン。時は16時40分すぎ。夕飯は18時半、朝食は8時半と決まり、お客さんにはお風呂前に一休みしてもらうことにしました。その間、こちらは着替えや動線の確保、バイタルチェックの準備を行いました。
さて、ご本人の旅の最大の楽しみ、それは温泉です。今回のお宿は、お部屋に温泉がついており、ゆっくりと楽しんでもらうことができます。それにこの眺め!
これは気持ちよさそうです♪
さて、まずは起きていただいてバイタルチェック。血圧は少し高めですが、まあ大丈夫そうです。
続いて、脱衣を手伝います。立ち上がってもらってズボンと下着を脱ぐ際に、車椅子の座席にバスタオルを一枚挟むのがポイントです。
風呂場に行き、シャワーチェアへ乗り換え。頭からお身体まで、洗うのをお手伝いします。シャワーは、シャワーヘッドのお湯が出ているところに一本指が触れるようにして、湯温を確認しながらかけてあげると、火傷の恐れがないです。
ここのお風呂は、移動式階段がついているので、こちらを一歩一歩登ってもらって、湯船をまたぎ、入ってもらいます。ふらつきが出ると危ないので、こちらも一緒に湯船をまたいで体を支えます。ざぶーん。
ゆったりと楽しまれるご様子。個人的にはこの瞬間が好きです。
10分ほど経過したでしょうか。出るときは、やはり湯の中に入らせてもらって、手を湯船につかまってもらって臀部を支えながら立ち上がってもらい、一度湯船に腰掛けます。そこから手すりをうまく使いながら湯船をまたぎ、バスタオルをかけた車椅子に移乗してもらいます。
お身体を拭いて、着衣をお手伝いします。ドライヤーをかけ、水分補給。お疲れ様でした!
少しお休みされてから、今度は夕飯です。事前に、飲み込みについてお手伝いいただきたいとお話をしており、道具を用意してもらいました。
すり鉢にすり棒、ハサミ、ナイフ、フォーク、スプーンです。
お食事は、まず見て楽しんでもらいます。
とても綺麗に盛り付けてあります。
豆腐や、柔らかい茄子田楽はそのまま召し上がっていただきます。それ以外、必要なものについては、一品一品、カット(厨房でやってくださっているものもあり)→すり鉢にて擦り潰す→お皿に盛り付けるという作業をやっていきます。
こうすると、風味を失うことなく、粘りが出て食塊の形成がしやすくなり、飲み込みがとても楽になります。実際、この方も、これにてお刺身、お肉、お豆など、通常だと飲み込みが困難なものも、全てむせることなく召し上がることができました!
「美味しい」と何度もおっしゃり、味わいながら召し上がっていただきました。お食事の時間は、二時間半。お一人、スタッフの方がついてくださり、すり鉢や食器を取り替えたり、さまざまご配慮くださいました。ありがとうございました!
ナイトケアは、まずお薬を飲んでもらい、口腔ケア。少ししてから横になっていただきます。夜間は3度ほど排泄の介助でトイレにお連れしました。
朝は7時30分ごろ起床の介助。排泄とうがい等を済ませ、朝食です。夜と同じように行いました。お代わりするなど食欲がすごかったです(笑)
食後、部屋に戻った後、お薬を飲んでいただき、少し景色を楽しんでもらいました。