久しぶりの更新になりました。。。

先日購入した、
「私、バリバリの認知症です」
を読みました。

長崎県に住まわれている太田正博さんという、
53歳の若さでアルツハイマー病を発症された方が主人公。

そのクリニックの担当医と、
クリニックが行っているデイケアで働く作業療法士が、
対談形式で認知症について語り合っています。

これまで、 認知症については、
客観的な分析や、科学的な分析は行われてきているのだと思います。

けれど、太田さんのように認知症の方自身が、
どのように感じ、どのような思いを持って暮らしているのか、
あまり 多くを語る機会はなかったのではないでしょうか。

太田さんは、記憶を失う自分自身への不安もありながら、
意欲を持って、人生に楽しみを見出していく。

一つ一つ、失われていくこともあるけれど、
いま、出来ることを挑戦していく。

そんな前向きな生き方も出来ることを、
太田さんは示してくれているんだと思います。

ケアする側にとっても、認知症の方でも、
こんなに豊かな感受性があると認識することは、
とっても重要な気がします。

どんなに科学的な理解が進んでも(もちろんそれもきっと重要だと思いますが)、
認知症その人の気持ち、想いといった、「ありのままの人間」 を理解しなければ、
良いケアにはつながらないと思います。