遠方へのお墓参り
少しずつ秋めいてきましたね。やっと暑さも薄れてきたようです。
お米の収穫も地域によっては始まったようですね。
そんな今日日は、遠方へのお墓参りに御一緒させて頂きました。
場所は群馬県前橋市の北方です。
介助させて頂く方は車椅子を使われている御婦人で、
その方の両親のお墓と、亡くなられた旦那様の両親のお墓など、
合計3か所を訪れるというもの。
その方は立位はつかまれば何とかとれるものの、
ズボンなどの上げ下げなどは一人では難しいため、
介助が必要とのことで依頼となりました。
今回は遠方であり、かつご親戚が複数名乗られるとのことで、
息子様がハイエースを借りて下さり、
運転なしの付き添いのみで御一緒させて頂きました。
こういった場合は通常料金より安くさせて頂いております。
さて、まずは施設の方より数枚のパットとリハパンなど、
予備のものを頂きます。
私も新聞紙とビニール袋などにおいを和らげるものと、
ビニール手袋などを準備しておきます。
出発時は生憎の空模様で雨が降っていたものの、
埼玉と群馬の県境付近から晴れ間がのぞくようになり、
いざ目的地に近づくころにはすっかりと晴れていました!
最初に立ち寄ったのは道の駅。
最近ではこういったところはきちんとバリアフリーのトイレがついています。
余裕をもって介助をしながら、おトイレを済ませて頂きました。
道中は妹様と楽しく会話されながら過ごされていました。
普段は召し上がれないようなお菓子なども、
美味しそうに召し上がっていました。
続いての停車場所は昼食会場。
日本食のレストランでした。
前におトイレ行かれてから1時間半少々でしたが、
ご本人ご希望でおトイレに行かれました。
そして、思っていた通り、バリアフリーのトイレはありません。
こういう時が腕の見せ所です。
通常のトイレのドアの横まで車椅子をつけ、
トランスで車椅子よりトイレにまず移動して頂く。
その上で、自分自身につかまってもらいながら立ちあがって頂き、
おズボンなどを脱ぐお手伝いをします。
こうした2段階介助で、立ち上がれる方はバリアフリーでなくても、
トイレ介助することは可能です。
さて、すっきりされたところで、
その方の小学生時代の友人と再会。
文通などもされていたようで、手紙を見たりしながら、
昔話に花を咲かせていました。
その後、出発前に再度トイレ介助をさせて頂き、
いよいよ一か所目のお墓参りに出発。
そこは、あまり道路が整備されていない道を登っていき、
なおかつ段差がいくつかあったため、
ここが二度目の腕の見せ所となりました。
そして次のお墓へ。
割と近い場所にあり、同様に段差やでこぼこ道をスムーズに動きます。
そして三か所目、ここはかなり急な斜面でしたが、
何とか登り切り、無事にゆっくりと降りることも出来ました。
お墓参りをされた際、ご自身のルーツに何か感じるものがあったようで、
涙ぐんだ目をされていらっしゃいました。
さて、帰りには、同行されたご家族が物産展でお買い物をされたいとのこと。
駐車場がせまかったのと、ご本人がお疲れだったこともあり、
スタッフとご本人は車の中で待たせて頂くことになりました。
やがてご家族が戻られると、いいにおいが。
そう、あの群馬名物「焼きまんじゅう」を買ってきて下さったのです!
みなさんで美味しく召し上がり、
ご本人も「ゆっくり!」とご家族に言われてしまうぐらい、
夢中に召し上がっていました。
おおよそ施設を出てから10時間で戻られました。
戻られると、さっそく施設のスタッフとコミュニケーションをとられるなど、
疲れを感じさせない振る舞いにびっくりしました。
「おかげで楽しく行くことが出来ました。
ありがとうございました。」
という嬉しいご家族の言葉を頂きました。
またのご利用をお待ちしております!