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ご友人と親戚をまわる旅 ~さかさデイ~

うれしい仕事を今日はさせて頂きました。

それは、施設に入居されたお年寄りの方が、
以前の友人や親せきと旧交を温めるお手伝いです。

タクシーと介護を組み合わせた仕事をすることで、
達成したいと思っていたこと、それは、

『お年寄りが施設に入居された後も、地域、社会、家庭とつながる』

ことです。

つまり、施設に入居した後も、それまでその方の築いてきた、
人間関係や社会的な関係を維持し続けられることです。

とくにご実家やご親戚の家に戻られることを、
「さかさデイ」「逆ショート」と呼んでいます。
今回のお仕事は、まさしくこの想いを形にさせて頂いた内容でした。

お客さまは、80代のおばあちゃんの入居者でした。
水頭症がおありの方で、治療はされていますが、
歩行に不安定さがあり、施設内では歩行器を利用されています。

今回のルートは、友人宅を2件まわり、
その後、実の妹さんのところへ寄って、施設へ戻るというもの。
ご本人の娘さまもご同乗されました。

午後2時ごろに施設を出発し、もともとのお家のそばの友人宅へ。
いつも野菜や果物を交換し合っていたご友人でした。

先日、娘さんが八つ頭をご友人から頂いて、
それを煮物にして、ご本人が召し上がったとのこと。
お礼を言うために立ち寄られたのでした。

「久しぶりだね~」
「ありがとうね~」
「転ばないように気をつけてね」
「ありがとう~」

…などなど、楽しげに言葉を交わされていました。
時間の都合上、外でお話されましたが、
次回はお茶を頂く約束をして別れをつげました。

次に向かったのは、やはりご友人ですが、
もともと住んでいたお家の真正面の自宅の友人。
一番よく話をされていたそうです。

「あらー、うれしい!」
「ありがとうね!」

再会に喜びの声が沸きます。
こうしたやり取りを聞いていると、
何かじんとしたものを感じてしまいます。

ご友人もご高齢のため、旦那さんは施設に入居されているとのこと。
そんな苦労話なども共有されていました。
再会を約して再び出発します。

最後に向かったのが実の妹さんのお宅です。
同じさいたま市内ですが、少し離れた場所です。
以前はリュック背負って、バスで通われていたそうです。

家に到着しましたが、玄関先には階段と段差がありました。
こういった時が腕の見せ所です。

相手に自分のひじのあたりを下向き掴んで頂き、
自分自身も相手のひじのあたりに上向きで手を当てる。
ひじから手までが面となるように合わせます。

こうすると、相手は自分のひじから手にかけての面への力を利用して、
段差を登りやすく、また安定して登れます。

以前施設勤務のときは、風呂のときにすべらないように気をつけるために、
こうした安定した歩行介助を行っていましたが、これが活用できます。

さて、無事に妹さんのお宅の居間につきました。
私はいったん失礼しようかとお話させて頂きましたが、
遠慮せずに同席してくださいと勧めてくださいましたので、
ご一緒させて頂きました。

とても面白かったのが、施設にいらっしゃる時と、様子が違ったことです。
お客さまは、施設にいるときは遠慮がちで、物静かな感じです。

ところが、妹さまの前になると、お姉さんという感じ。
遠慮はありません(笑)
いろいろな料理もたくさん召し上がります。

私に対しても、
「男なんだからもっと食べなさい」
と励まされるぐらいでした(笑)

私も「はいっ!」と返事して一生懸命食べました(笑)

かれこれ1時間半ぐらいしてから、
お暇する時間となりました。

帰りもしっかりと介助させて頂き、無事にお車へ。
妹さまも娘さまも、何よりご本人も、満足げに別れをつげられました。

ご本人はもとより、娘さまも大変喜んで頂けたように思います。
こういう利用の仕方があるなんて知らなかった、
ぜひもっと利用させて頂きたいと仰っていただけました。
うれしいことです。

こちらこそ、本当にいい仕事をさせて頂き、充実感でいっぱいです。
またのご利用を心からお待ちしております!

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