【介護旅行】内房・外房旅行(初日編)
(「準備編」からのつづき)
さて、いよいよ出発の日です。
初日は、あいにくの曇り空&時折の霧雨。
荷物を積み込み、お薬などの申し送りをもらい(少し便秘気味なので、下剤も飲ませて欲しいなど)、いざ出発。
かけた音楽はショパンの「ノクターン」。
娘さんがピアノの先生をされていたというツヨさん、
クラシックが好きだということで、空模様も含めてのチョイス。
「いい曲だね〜」
そんなお言葉をいただきながら、まずは「海ほたる」へ。
首都高速を走っていると、だんだんと天気も改善傾向。
雨は止み、だんだんと空も明るくなってきました。
海ほたるに着くと、すっかり雨は止んでいました。
風は強く、帽子が吹き飛ばされそう。
機敏なツヨさん、ご自身で帽子は外されて進みます。
トイレで休憩し、まずはレストラン「オーシャン・キッチン」へ。
平日で時間帯もまだ11時台ということもあり、席は空いていました。
ドリンクバーと、ご本人にお選びいただいた「ハッシュドビーフ・オムライス」を注文。
まずはドリンクバーの飲み物とお水にとろみをつけて召し上がっていただきます。
(飲まれる様子とむせ込みの様子を確認しながら、とろみの濃さは調整します。)
「お腹がすいたね」
とおっしゃるツヨさん。
準備しましょうとエプロンをつけてもらいます。
これは、外出時にオススメの、
あまりエプロンらしくない、洋服に近い「ウキウキシャツエプロン」です。
さあ、注文のオムライスがきました!
はやる心をお待ちいただき、こちらで下ごしらえをさせていただきます。
ハッシュドビーフの部分の具材はそれなりに柔らかくなってはいますが、
のどに詰まることがないよう、調理ハサミで飲み込みやすい大きさに切ります。
また、ライスに入っているマッシュルームも細かく切ります。
とろみがライスの部分にもつくように、オムレツとハッシュドビーフ、ライスを少し混ぜさせてもらいます。
お待たせしました!
いっせいに食べ始めるツヨさん。
「美味いね😋」
一口一口、味わうように召し上がります。
私も同じ品をいただきながら、時折、具材のカットやかき混ぜをお手伝い。
40分ほどで完食されました。
食後、コーヒーをご用意して召し上がっていただきました。
外に出ると、気持ちの良い風が吹いています。
オブジェの前で記念写真を撮りました。
おトイレをお聞きしたところ、大丈夫とのことで、
車に乗り込んで、今度は館山に向けて出発します。
ナビによると、所要時間は一時間〜一時間半ぐらい。
CDも変えて、バッハの荘重な調べに。
ツヨさんは眠りへと誘われます(笑)
千葉の道路は空いておりスイスイ。
高速からも時折海が見えますが…
高速を降りると、そこは海国だった!
海沿いの街中の道路を抜け、「道の駅たてやま」には、ほぼナビの予想通りに到着。
「道の駅たてやま」はタレントのサカナくんが名誉館長をされているらしく、
イラストや写真、取り組みなどがさまざま飾られていました。
そのほか、郷土資料館も併設されており、
昔からの漁業道具や説明、豊漁の時に着る伝統の衣服などが展示されていました。
なかなか面白いですね。
公共施設にもなっているのでバリアフリーもしっかりとしており、
近隣の介護施設の方も見学に来られていました。
隣の建物には、2階の眺めの良いテラスを通じて移動できます。
そちらに「海のマルシェたてやま」があり、
食事時はレストラン、それ以外は喫茶店として利用できます。
ツヨさん、濃厚なジェラード(二個入り)をご注文。
ちょっとムセもありましたが、美味しく召し上がっていました。
(「お宿編」につづく)