代表ブログ観光・介護旅行
【介護旅行】白骨温泉へ一泊二日「お宿編」
(白骨温泉へ一泊二日「初日編」からのつづき)
お宿について入った途端、ほんわかと硫黄のよい香りが漂ってきました。
さて、車いすで宿に着いたら、通常、最初の難関は玄関です。
上がり框が何段かあったり、形も階段とは異なって車いすを乗り上げるには幅が狭かったりします。
今回のお宿「湯元斎藤旅館」には、メインエントランスのわきにサブエントランスがあり、そこに小さな電動リフトが設置されていました。
それを使ってラクラク上がることができました。
続いてエレベーターの大きさです。
中には小さめのエレベーターで、車いすが入るのがやっとというところもあります。
こちらでは普通車いすでしたら十分な広さがあり、後ろで車いすを押している人が入っても狭くない程度の広さが確保されていました。
予約した部屋は昭和館のバリアフリールーム。
名前の通り、車いすの方でも移動しやすいように、さまざまな工夫がされています。
まず通路が広く確保されており、ベッド仕様です。
また、トイレも手すりとともに、介助する人が入ることができる広いスペースを確保しています。
洗面所も車いすで入れるような広さとともに、車いすの足先が入り込めるように、洗面ボウル下にスペースをつくってくれています。
お風呂も車いすごと入れるようになっています。



そういった工夫だけではなく、お部屋からの風景も素晴らしいものがありました。
これは二日目の朝の風景ですが、このような感じです。

この風景を見ながら、窓を開け放って涼しい風を肌に感じながら、鳥のさえずりを聞きながら、ゆったりと過ごすのは最高ですよ!
さて、少し到着が遅くなってしまったところですが、夕飯前にお風呂に入りたいところ。
車椅子をお風呂場に横付けしてよいのは、貸切風呂ということでさっそくお借りすることに。
バイタルをチェックしてから風呂場に向かいます。
風呂場にはバリアフリートイレもついており、お風呂前にすませられます。
またシャワーチェアも貸出してくれます。
お風呂場の様子はこのような感じです。

白骨の名に恥じぬ、濁りっぷりです(笑)
着脱をお手伝いし、立ち上がっていただいた時に車椅子の上にバスタオルを敷いておきます。
こうすると、移動が楽で、あとで車いすが濡れてしまうことも防げます。
シャワーチェアに乗り換えていただき、洗髪、洗身をお手伝い。
お父さんの背中を流す子ども…なんていう雰囲気です。
さて、一度車いすに乗り換えていただき、浴槽のわきへつけます。
まずは浴槽に腰かけていただきます。
そのあと後ろから支えながら、右足、左足と一足ずつ湯船の中に入っていただきます。
ちゃぽーん!
硫黄の香りと白濁の湯。
希望通りの温泉につかり、気持ちよさそうなマサさんです。
普段は早めに出てしまうというお話でしたが、この日はゆったりと湯船につかります。
おや、気づくと温泉の出てくるところにコップが置いてあります。
これは飲めるということ…?
私が毒見をしますと申し出て、一口ゴクリ。
うん、なんだかピリッとするような、トロッとするような感じの味です。
十円玉をなめたらこんな味がするのではないかと勝手なことをお伝えしたところ、マサさんは遠慮しておくとのこと(笑)
さて、出るときは入るときの逆。
湯船に腰かけていただき、浴槽のわきに「車いすをセット。
左足、右足と出していただいたら、車いすの手すりをつかみながら移乗していただきます。
足が濡れているので、転倒にはくれぐれも注意です。
さて、着脱所に着いたら、もう一枚のバスタオルでお体を拭いていただきます。
拭きにくいところはお手伝いします。
下着、浴衣とお召しになり、最後、帯を締めるところはお手伝い。
足袋と半纏は着なくて大丈夫とのことでした。
さて、一度お部屋に戻ってお荷物を置いてから、お楽しみのお食事へ。
食事処へ向かうと、車いすでも入りやすい座敷ではないお部屋へ案内してくれました。
お酒はもちろん焼酎。
たくさん飲まれるだろうということで、ボトル・水割りでご注文。
私も少しいただきました。
最初にお料理の説明があり、献立にはなんと「岩魚の塩焼き」が!
お昼に食べられなかった川魚、夕食で食べられるとは、うれしい驚き。
マサさんも笑顔でよかったねと。
従業員の方に頼んで写真を撮ろうと、自ら声をかけてくれたマサさんとパシャリ!
普段は小食なマサさんですが、ご飯はほとんど召し上がらなかったものの、おかずはほぼすべて召し上がっていました。
とくに、楽しみにしていた「岩魚の塩焼き」ですが、知っている?これは骨まで全部食べられるんだよとおっしゃって、頭からしっぽまですべて召し上がっていました。
そんなものかと思って自分もすべて食べようとしてみましたが、あごの骨やしっぽの鰓などは気になって食べられませんでした。
マサさん、おそるべし…。
楽しい夕食が終わり、部屋へ戻ります。
もうしばらくテレビを見ながら歓談。
ちょうど「はじめてのおつかい」が放映されており、これかわいいよねとおっしゃるマサさん。
見ているとなんだか泣けてくるのはなぜでしょう(笑)
さて、寝る時間も近づいてきました。
入れ歯を外していただき、少し磨いて洗浄剤につけます。
歯ブラシで口腔ケアを行っていただき、うがい。
夕食後薬を飲んでいただき、寝る前のお手洗いへ。
おやすみなさいです。
私はすこし片づけをしてからお休みさせていただきました。
補足で、当社ではご希望に応じて、同室、別室、別宿泊所と三タイプで対応しております。
今回は付き添いも兼ねて対応させていただいており、夜間の介助も行っています。
介護度や必要性に合わせて柔軟に対応するようにしています。
ちなみにマサさんは夜間、二度ほどトイレのお手伝いをさせていただきました。
(白骨温泉へ一泊二日「二日目編」へつづく)